病院の改修工事でブレーカー設置
雪の降る現場での電気工事――神奈川の病院改修工事
3月4日、関東では久しぶりに雪が降りましたね。
皆さんの地域では積もりましたか?
私たちは現在、神奈川県にある大きな病院の改修工事を担当しています。
そんな中、雪が降る寒さの中でも現場は止まりません。
特に今回の作業は屋内だけでなく、屋上のブレーカーの配管・配線・盤結線作業も含まれていたため、厳しい環境の中での施工となりました。

屋上での電気工事の厳しさ
病院の改修工事では、一般的な建物と比べても電気工事の規模が大きく、慎重な作業が求められます。
特に屋上の作業は天候の影響を受けやすく、雪の日ともなれば過酷さが増します。
今回はそんな屋上作業のポイントや苦労した点を振り返ってみたいと思います。
1. 屋上での配管作業
屋上のブレーカーまで電線を通すために、まずは配管作業を行いました。
屋外の配管では、耐候性に優れたVE管やPF管を使用することが一般的ですが、今回は病院ということでより耐久性の高い金属管(C管)を採用しました。
配管作業のポイント
- 固定の確実性: 風や積雪の影響を考慮し、サドルや支持金具の間隔を短めに設定。
- 水の侵入対策: 配管の勾配を適切に取り、エンド部分にはシール材を使用。
- 寒さによる硬化への対応: 配管を曲げる際、寒冷時には硬くなりやすいため、温めながら慎重に作業。
2. 配線作業の苦労
配管が完了したら、次は電線の通線作業です。雪が降る寒さの中、手がかじかむため細かい作業がしにくく、通常よりも時間がかかりました。
特に、ブレーカー盤までの長距離配線では、電線の引き込みに苦労しました。
配線作業のポイント
- 電線の凍結対策: 低温で電線の被覆が硬くなり、引き回しがしづらくなるため、事前に室内で温めておく。
- 摩擦の軽減: 配管内部に潤滑剤(ケーブルグリース)を塗布し、電線をスムーズに通す。
- 安全確保: 雪の影響で足元が滑りやすいため、必ず安全帯を使用。
3. 盤結線作業――確実な接続と試験
配線が完了したら、最後にブレーカー盤への結線作業です。
病院の設備は医療機器の稼働に直結するため、絶対にミスが許されません。特に盤結線は、正確性と安全性が求められる作業です。
盤結線のポイント
- 端子の締め付け確認: 緩みがあると発熱や短絡の原因となるため、トルクドライバーを使用して適切なトルクで締め付け。
- 極性・相順の確認: 医療機器が接続されるため、L1・L2・L3の順番を確実にチェック。
- 耐圧試験・導通試験の実施: 結線後は絶縁抵抗計を使用し、電気の流れに問題がないかを確認。

雪の日の電気工事を終えて
寒さと雪の中での作業は想像以上に大変でしたが、無事にブレーカーの配管・配線・盤結線を終えることができました。病院の改修工事は一筋縄ではいきませんが、その分やりがいも大きいです。
これからも安全第一で、確実な施工を心がけていきたいと思います。皆さんも寒暖差の激しい季節、体調には気をつけてお過ごしください!