コンセントが使えない!家庭でよくある原因と対処法

庭で突然「コンセントが使えない!」というトラブルに見舞われたことはありませんか?
スマホの充電ができない、家電が動かない……。こうした日常のちょっとした不便の裏には、思わぬ原因や危険が潜んでいることもあります。
今回は、家庭でよくある「コンセントが使えない」トラブルの原因と、その対処法について詳しく解説します。
【目次】
- コンセントが使えないときの初期確認ポイント
- よくある原因とトラブルの種類
- 自分でできる対処法と注意点
- 修理が必要なケースと業者に依頼する目安
- トラブルを防ぐための予防策
1. コンセントが使えないときの初期確認ポイント
まずは慌てず、以下のポイントをチェックしてみましょう。
他のコンセントは使えるか?
まず、同じ部屋の別のコンセントが使えるか確認しましょう。使える場合、その回路だけに問題がある可能性があります。
ブレーカーが落ちていないか?
分電盤(ブレーカー)を開けてみて、どこかのスイッチが落ちていないか確認します。「漏電ブレーカー」や「分岐ブレーカー」が落ちていないか注意深く見ましょう。
差し込む電気機器が壊れていないか?
コンセントではなく、差し込む側(例:スマホ充電器、炊飯器など)に問題があることも。別のコンセントでその機器が使えるか試してみましょう。
2. よくある原因とトラブルの種類
■ ブレーカーが落ちている(過電流・漏電)
複数の家電を一つのコンセントで使っていると、過電流が流れてブレーカーが落ちることがあります。また、水気の多い場所では漏電も起きやすくなります。
特にドライヤー、電子レンジ、炊飯器など電力が大きい物を使用する際は要注意です。大体1つのコンセントで使用できる負荷は15A(アンペア)までです。
家庭の機器はほとんどが100Vですので、15Aというのは1500W(ワット)までとほぼ同じ意味です。
次にドライヤーや電子レンジに書かれている使用ワット数を見てみてください。
ドライヤーだと1000W以上、電子レンジも500W、600W、800Wと書かれていると思います。(電子レンジは実際に使われる電力はそ記載の数字の2倍近くともいわれています)
ですので同じコンセントでドライヤーと電子レンジを使ったら一発アウト。負荷が掛かりすぎて、古いコンセントだと発火の可能性も0ではありません。
■ コンセントの内部で断線や焼損が発生
壁の中の配線が古くなっていたり、ネジが緩んでいたりすると、内部で断線したり焦げたりすることがあります。
特に高い負荷が掛かると危険です。焦げたにおいがしたり、コンセントが熱を持っていたら要注意です。火災の可能性もありますので、早急に電気工事会社に修理の見てもらいましょう。
■ コンセント自体の故障
経年劣化により、コンセントの金属端子がゆるくなったり、内部パーツが破損することもあります。
このようなコンセントを使い続けるのも危険です。おかしいと思ったらすぐに大家さんや管理人、電気工事会社に連絡しましょう。
電気は常に火災との隣りあわせです。安全に使えているのでなかなか気づきませんが、本来は電気は非常に危険で怖い物なのです。
■ タイマー・スイッチ付きのコンセント設定ミス
最近のコンセントにはタイマー機能やスイッチ機能がついているものも。設定がオフになっている場合もあるので、確認してみましょう。
■ 漏電遮断器が作動している
特定の部屋だけ使えない場合、漏電遮断器(感電防止のためのブレーカー)が作動していることも。電気回路に水が入ったなどの可能性があります。
3. 自分でできる対処法と注意点
▶ ブレーカーの確認と復旧
落ちていたブレーカーがあれば、一度オフにしてからゆっくりオンに戻しましょう。
それでもすぐ落ちる場合は、どこかでショートや漏電が起きている可能性があるため要注意です。また先述した、1か所に負荷が掛かりすぎている可能性もあります。
その場合分電盤で分けられた各箇所にどのように負荷が分配されているのかを確認し、必要であればケーブルを差し替えて負荷を分配したり、分電盤を増設したりする場合もあります。
ただしそういった作業は電気工事士2種以上の資格が必ず必要になります。間違って感電したら死に至る可能性も十分あります。
「こんなの簡単だ」と言ってご自身でやるのは絶対にやめましょう。
▶ 延長コードの確認
延長コードを使っている方は多いと思います。しかし、たこ足配線や古い延長コードを使っていると、発熱・発火の原因になります。
古い延長コードはホコリが溜まっていることも多く、そのホコリに引火して火災が発生するケースもあります。
また、多くの延長コードには漏電遮断機能がありません。
また前述したとおり電気製品の使用ワット数が合っているかも確認しましょう。
万が一延長コードが壊れて漏電していても、電気が流れ続け、それを触って感電してしまう可能性もあります。
▶ 機器側のトラブル切り分け
機器そのものに問題がある場合も多いです。他のコンセントで機器が動作するかを試してみましょう。
4. 修理が必要なケースと業者に依頼する目安
以下の場合は、自分での対応はNGです。感電や火災のリスクがあるため、すぐに電気工事会社に相談してください。
■ コンセントが焦げている・変形している
火災の初期症状かもしれません。必ず交換が必要です。
■ 壁の中から異音がする
パチパチ音やジリジリという音が聞こえる場合、内部配線の接触不良が疑われます。
■ ブレーカーを戻してもすぐ落ちる
どこかで漏電している可能性が高く、機器の点検や配線の修理が必要です。
■ 水漏れ後に使えなくなった
水回りの電気トラブルは非常に危険です。必ず専門の電気工事業者に調査を依頼しましょう。
5. トラブルを防ぐための予防策
▶ 定期的な配線チェック・コンセント交換
10年以上使っているコンセントは、内部が劣化している可能性があります。リフォームや引越し時に点検をしてもらうのが理想です。
▶ コンセントの増設
一つのコンセントに家電が集中していると、負荷がかかりやすくなります。使う場所に応じてコンセントを増設すると、安全性も使い勝手も向上します。
▶ アース付きコンセントの導入
洗面所・キッチン・洗濯機周辺には、アース付きコンセントが推奨されます。感電や漏電のリスクを減らす効果があります。
▶ 電気工事士による点検
シルバ電設では、国家資格を持つ電気工事士が配線や設備のチェックを承っております。お気軽にご相談ください。
まとめ:小さな異変に早めに気づこう!
「ただのコンセントの不調」と思って放置すると、大きな事故につながる可能性もあります。焦げくさいにおい、ブレーカーの頻繁なトリップ、熱を持つコンセントなど、異常のサインを見逃さずに早めの対処が大切です。
神奈川県・東京都エリアでの電気トラブルは、シルバ電設にお任せください!
ブラジル人スタッフによる明るく丁寧な対応と、20年以上の電気工事経験で、安心・確実な施工をお約束します。
ご家庭・店舗・オフィスでの小さな不調も、お気軽にご相談ください。