VVFケーブルとCVケーブルの違いと電気工事での使い方

1. はじめに
電気工事において使用されるケーブルにはさまざまな種類がありますが、その中でも「VVFケーブル」と「CVケーブル」は特に一般的によく使います。
どちらも電力を供給する役割を持ちますが、それぞれの特性や用途が異なります。
簡単に言うと、大きな電圧を使用する場合はCVケーブル。
100Vや200Vといった一般的な電圧の場合はVVFケーブルを使用します。
大きい電圧というのは動力モーターの電源や、長い距離をつなぐ場合などです。
長い距離をケーブルでつなぐ場合、電圧が落ちたりしますので、VVFケーブルではなくCVケーブルを使用する場合もあるのです。
本記事では、VVFケーブルとCVケーブルの違いや用途について詳しく解説します。
2. VVFケーブルとは?
2.1. VVFケーブルの基本情報
VVFケーブル(Vinyl-insulated Vinyl-sheathed Flat-type cable)は、日本の住宅や商業施設で広く使用されている電線の一種です。「平形ビニル絶縁ビニルシースケーブル」とも呼ばれます。グレーの平べったい形をしたケーブルですね。グレーの被膜の中に細いIVケーブルが2本~3本入っています。工事現場でよく使われるのは3本入った3芯という物です。
特徴:
- 構造:内部に2芯または3芯の導線(銅線)があり、それぞれがビニル絶縁体で覆われ、さらに外側がビニルシースで保護されています。
- 形状:平型で比較的柔軟性がある。
- 耐久性:屋内使用を想定した設計で、直接埋設や過度な衝撃には弱い。
- 電圧:主に600V以下の低圧電力配線に使用。
2.2. VVFケーブルの用途
VVFケーブルは主に以下のような場面で使用されます。
- 住宅やオフィスの屋内配線
- 照明器具やコンセントへの電源供給
- エアコンなどの設備への配線
VVFケーブルは扱いやすく、コストも比較的低いため、家庭用電気配線に広く普及しています。ただし、屋外や地中埋設には向いていません。
3. CVケーブルとは?
3.1. CVケーブルの基本情報
CVケーブル(Cross-linked polyethylene Vinyl-sheathed cable)は、より高い耐久性と耐候性を備えた電力ケーブルです。正式には「架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル」と呼ばれます。
特徴:
- 構造:銅導体を架橋ポリエチレン(XLPE)で絶縁し、さらにビニルシースで覆われている。
- 形状:丸形で、VVFケーブルよりも柔軟性が低い。
- 耐久性:耐熱性や耐候性に優れ、屋外や地中埋設にも適している。
- 電圧:主に600V以上の電力配線に使用可能。
3.2. CVケーブルの用途
CVケーブルは主に以下のような場面で使用されます。
- 工場やビルの電力供給設備
- 高圧・低圧の電力配線
- 屋外の電力設備や地中埋設用配線
CVケーブルはVVFケーブルに比べてより高電圧に対応し、過酷な環境にも耐えられるため、インフラ設備などでの利用が多いです。
4. VVFケーブルとCVケーブルの違い
項目 | VVFケーブル | CVケーブル |
---|---|---|
絶縁体 | ビニル(PVC) | 架橋ポリエチレン(XLPE) |
シース | ビニル(PVC) | ビニル(PVC) |
形状 | 平型 | 丸型 |
柔軟性 | 高い(扱いやすい) | 低い(やや硬い) |
耐久性 | 屋内向け、衝撃に弱い | 耐熱・耐候性に優れる |
使用電圧 | 600V以下 | 600V以上も対応可能 |
用途 | 住宅・オフィスの屋内配線 | 工場・ビル・屋外設備・地中埋設 |
VVFケーブルは主に屋内用の低圧配線に適しており、取り扱いが簡単です。一方、CVケーブルは高電圧にも対応し、屋外や地中での使用が可能です。
5. ケーブル選びのポイント
どちらのケーブルを選ぶべきかは、使用環境や求められる性能によります。
5.1. VVFケーブルを選ぶ場合
- 一般住宅やオフィスの屋内配線で使用する場合
- 施工が簡単でコストを抑えたい場合
- 低圧(600V以下)での使用が前提の場合
5.2. CVケーブルを選ぶ場合
- 工場やビルの電力設備で使用する場合
- 屋外や地中埋設が必要な場合
- 高電圧(600V以上)を扱う場合
6. 施工上の注意点
6.1. VVFケーブルの施工時の注意
- 直接埋設しない:耐久性が低いため、埋設には向かない。
- 曲げすぎない:柔軟性があるが、過度に曲げると内部の導線が損傷する可能性がある。
- 電線管への配線:安全のため、必要に応じて電線管を使用する。
6.2. CVケーブルの施工時の注意
- 端末処理を正しく行う:架橋ポリエチレン絶縁は特殊な処理が必要なため、適切な処理を行う。
- 重量があるため適切に固定する:VVFケーブルに比べて重量があるため、施工時の固定方法を工夫する必要がある。
- 適切な工具を使用する:VVFケーブルと異なり、専用の圧着工具が必要な場合がある。
7. まとめ
VVFケーブルとCVケーブルは、それぞれ異なる特性を持ち、使用環境や電圧によって適した選択が求められます。
- VVFケーブルは、住宅やオフィスの屋内配線に適しており、扱いやすくコストも低い。
- CVケーブルは、屋外や地中埋設、高電圧を扱う設備で使用され、耐熱性・耐候性に優れる。
電気工事を行う際は、それぞれのケーブルの特性を理解し、適切なものを選ぶことで、安全かつ効率的な施工を実現できます。