分電盤の交換は必要?ケース別の判断とメリットを徹底解説

「ブレーカーの交換が必要」と聞いたとき、実は 分電盤ごと交換した方が良いケース があります。

分電盤は家や店舗全体の電気をまとめて管理する重要な設備。古くなったり容量が不足したりすると、ブレーカー単体では対応できないトラブルが発生することもあるのです。

今回は、電気工事士の目線から 分電盤の交換が必要なケースとメリット について詳しく解説します。


1. 分電盤とは?

分電盤は「家の電気の心臓部」とも呼ばれる装置です。
建物に引き込まれた電気を各部屋や回路に分け、ブレーカーを通して安全に電気を供給しています。

分電盤には主に以下の装置が収められています。

  • アンペアブレーカー(契約容量を制御)
  • 漏電ブレーカー(漏電検知)
  • 安全ブレーカー(各部屋の回路保護)
  • 最近では、雷サージ保護機能やスマート分電盤も登場

👉 つまり分電盤は、「建物の電気を守る司令塔」と言えます。


2. 分電盤ごと交換が必要なケース

(1)設置から20年以上経過している

分電盤の耐用年数は約20年。内部の樹脂や金属部品が劣化し、火災リスクが高まります。

(2)頻繁にブレーカーが落ちる

電気の使いすぎや機器の劣化だけでなく、分電盤自体の能力不足が原因のこともあります。

(3)契約容量を増やしたい

オール電化、エアコンの増設、EV充電器の導入などで容量を上げる際は、新しい分電盤に交換する必要があります。

(4)安全機能が古い

昔の分電盤には、漏電ブレーカーがなかったり、感度が低かったりするものがあります。最新型では雷サージ対応や感電防止性能が向上しています。

(5)見た目や機能に不具合がある

焦げ跡、ひび割れ、カバーの破損、変形などがあれば交換が必須です。


3. 分電盤交換のメリット

✅ 安全性が格段に向上

最新の分電盤には高性能な漏電ブレーカーや雷サージ保護機能が搭載されており、火災や感電事故を防ぎやすくなります。

✅ 電気容量を増やせる

家庭の電気使用量は年々増加しています。新しい分電盤なら容量アップに対応でき、エアコンやIHを安心して使えます。

✅ トラブルの早期発見

回路ごとのブレーカーが細分化されているので、どの回路に異常があるか一目で分かります。

✅ 見た目もスッキリ

古い分電盤は黄ばんでいたり大きかったりします。新しいものにすると、デザイン性も高まりインテリアになじみます。


4. 分電盤交換にかかる費用

分電盤の交換費用は建物の規模や配線状況によって変わります。

  • 小規模住宅・店舗:5〜8万円前後
  • 一般的な住宅:8〜12万円前後
  • 容量アップや特殊機能付き:15万円以上

👉 古い配線の引き直しが必要になると、さらに費用がかかることもあります。


5. 自分でできる?それとも業者依頼?

分電盤交換は 必ず電気工事士の資格が必要 です。
高電圧を扱うため、感電・火災のリスクがありDIYでは対応できません。

また、契約容量の変更には電力会社への申請も伴うため、プロに依頼するのが必須です。


6. 分電盤交換を検討すべきサイン

  • 設置から20年以上経過
  • よくブレーカーが落ちる
  • コンセントや照明の数が足りない
  • 新しい家電を導入する予定がある
  • 分電盤が焦げ臭い・熱い

これらに当てはまる場合は、点検を依頼してみましょう。


7. まとめ

分電盤は、建物全体の電気を守る非常に大切な装置です。

  • 寿命は約20年
  • 古い分電盤は 火災や感電のリスク が高まる
  • 最新型への交換で 安全性・利便性・安心感 が大幅にアップ

もしご家庭や店舗で「ブレーカーがよく落ちる」「分電盤が古そう」と感じたら、交換を検討するタイミングかもしれません。

神奈川県藤沢市・鎌倉市・横浜市、また東京都内での分電盤交換は、シルバ電設 にお任せください。
20年以上の経験を持つ電気工事士が、安全で確実な工事をお約束します。

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